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施設の紹介

平和祈念像

沖縄平和祈念堂に安置されている沖縄平和祈念像は、沖縄出身の偉大な芸術家・山田真山画伯(1885~1977)が、全戦没者の追悼と世界平和を希う沖縄県民の心を一身に担い、晩年の全生涯を捧げて原型制作されました。高さ約12メートル、幅約8メートルの人間の祈りの姿を象徴した座像です。

美術館

沖縄平和祈念堂の理念に賛同された日本洋画壇の第一線で活躍する画家から寄贈された大作を展示しています。昭和56年、沖縄県内初の美術館(開館当時)として開館しました。“美と平和の殿堂”としての一翼を担うと共に沖縄県の芸術文化の振興に大きく貢献しています。

資料室

沖縄協会資料室は東京事務所会議室に設置されていましたが、事務所の移転に伴い、資料を沖縄平和祈念堂に移設しました。
(1)設置場所 沖縄平和祈念堂(沖縄県糸満市摩文仁)
(2)蔵 書 数  沖縄関係図書 約5,000冊
〔単行本、史料、調査報告書、雑誌、逐次刊行物など〕

美ら蝶園

国内最大の蝶・オオゴマダラの飼育蝶園です。神秘的な黄金の蛹から羽化するこの蝶は、羽を広げると13cmに達します。ギリシャ語で蝶のことをプシュケ(魂)といいます。ここで育ったプシュケが、戦没者を追悼し世界平和の実現を祈る平和祈念像の使者として訪問者を優しく出迎え、無言のうちに命の尊さと平和の大切さを訴えます。

まぶいの灯

沖縄平和祈念堂の入口両端には、七面体の常夜燈・まぶいの灯があります。まぶいの灯に“平和の灯”が灯され、摩文仁の闇を照らします。昭和56年にライオンズクラブ337D第3Rから寄贈されました。

手水石

堂宇入口正面には、手水石があります。台湾産・蛇紋岩を使用している手水石は、蛇紋特有の美しい錆び模様を呈しています。

平和の鐘

堂宇前庭には、七角合掌型、高さ9メートルの鐘楼があります。戦没者の鎮魂と世界平和の祈りを込めて打ち鳴らされる澄んだ音色が摩文仁の丘に鳴り響きます。昭和53年の開堂時に平和祈念堂の理念に賛同されたライオンズクラブ国際協会337複合地区から寄贈されました。
 
                      
 戦いに散った魂を鎮め
人類の悠久平和を誓い
この平和の鐘は
とはに絶えることなく
ここ摩文仁の丘より
四方に響きわたる
万人の祈りをこめて
 
 
の銘文が刻まれています。
 
 
 
 

「少年」の像

昭和54年、沖縄平和祈念堂北側「瞑想の森」の整備を進めていた時、森の中にあるガジュマルの根元から、学徒兵と思われる遺骨と朽ち果てた小さな軍靴、さびた手榴弾3発が発見されました。

この発見と沖縄の本土復帰10周年を機に、沖縄戦で散った前途ある少年たちの死を悼み慰め、平和の礎とするため、像の建設が進められ、昭和58年、「瞑想の森」の中に高さ1.6mのブロンズ立像、「少年」の像が設置されました。建設にあたり、学徒兵と同世代の全国高校生をはじめ、中学校・小学校の生徒・児童を対象に募金協力を呼びかけたところ、全国の多くの子供たちの協力を得られ、「少年」の像は建てられました。

「少年」の像を制作した佐藤忠良氏は日本彫刻界を代表する彫刻家。制作のために数回現地を訪れた佐藤氏は「苦悩を内に秘めた『少年』の像として過去・現在・未来を凝集したものをめざし、訪れる人々がこの像と対話ができるような触れあいを大切にしたい」とその制作意図を語っていました。

平成20年6月、より多くの方にご覧いただけるように、「少年」の像を沖縄平和祈念堂正面玄関前に移設しました。

佐藤 忠良(さとう・ちゅうりょう)

明治45年(1912年)宮城県生まれ
東京美術学校(現東京芸術大学)彫刻科卒業。新制作協会創立当初より会員として活躍。日本を代表する彫刻家の一人。
芸術選奨、国展賞、毎日芸術賞、第1回現代日本美術展賞、高村光太郎賞、朝日賞など受賞。
昭和56年、日本人として初めてロダン美術館(フランス・パリ)で個展を開催

平和祈念モニュメント

沖縄平和祈念堂が開堂した昭和53年、平和への真摯な想いを広く汲み上げ、これを沖縄平和祈念堂の運営に活かすため、ハガキによるあなたの「平和論」を全国に公募しました。その入選作3点を刻んだモニュメントです。平成7年に終戦50周年事業として(財)日本宝くじ協会の助成を受けて設置しました。(彫刻家・能勢孝二郎氏制作)

霊石室~人類共通の平和願望~

平和祈念像の台座の地階には日本国内はじめ世界各国から寄せられた霊石が展示されています。山田真山画伯は平和への願望は人類共通の悲願であるとの信念から平和祈念像を精神的に全世界的基盤の上に建立することを希望されました。

これを具現する方途として、昭和34年、「世界平和の願いをこめた石」の寄贈を各都道府県をはじめ世界各国に呼びかけたところ、 外務省、在外公館等を通じて世界の各地から平和への祈念を込めた霊石が寄贈され、平和祈念像の基底として台座の地階に納められています。

霊石にはそれぞれ国名、地名が記され、摩文仁の地から世界各地で戦没された人びとの霊を慰める役割を果たしています。

静養室

沖縄平和祈念堂の向かって左側の奥に静養室があります。摩文仁の周辺にはお年寄りや障害を持つ人たちが静養できる施設がありません。これらの人たちがくつろげるよう(財)日本宝くじ協会の助成を受けて建設しました。

瞑想の森

自然林を生かして整備された瞑想の森。ガジュマル、想思樹、ソテツ、デイゴなどが自生しています。
沖縄協会(東京本部)
03-6231-1433
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沖縄平和祈念堂
098-997-3011
メール✉はこちら
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